State-of-the-RA ~関節リウマチの新たな治療指針を理解する~ 「EULAR recommendations 2019」改訂の3つのポイント
欧州リウマチ学会(EULAR)では、2010年にRAの治療に関する最初のリコメンデーションを発表し、これまで2013年、2016年に改訂を行っており、さらに新たなエビデンスの集積を受けて最新の2019年改訂版が発行されました。
本動画では、2016年版から2019年版への改訂ポイントについて、
①基本原則(Overarching principles)、②リコメンデーション(Recommendations)、③治療アルゴリズムに分けて、
北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室教授 渥美達也先生に解説していただいています。
EULAR recommendations 2019:推奨事項
2019年版の推奨事項では、リコメンデーション8、10、11の3項目の文章が変更になりました。
治療アルゴリズム PhaseⅡ
予後不良因子を持つ患者さんでは、bDMARDまたはJAK阻害薬のどちらかを追加します。2016年版には、ここに「JAK阻害薬に比べて長期の使用経験があるため、現時点ではbDMARDで開始する」との注記があったのですが、2019年版ではその記載は削除されています。