関節リウマチにおけるJAK-STATの経路

JAK-STAT経路は炎症性シグナル伝達とサイトカイン産生に不可欠な役割を担っていますが、 関節リウマチでは、この経路の異常な活性化が示唆されています。関節リウマチでは、サイトカインの 産生が制御不能となり、慢性的な炎症、免疫細胞の増殖、線維芽細胞様滑膜細胞の活性化、破骨細胞の 分化が惹起され、血管新生が促進し、最終的に炎症の持続、全身性疾患、関節破壊と変形など、 関節リウマチに特徴的な病態が生じます。

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目次

  • 免疫機能調節に不可欠なJAK-STAT経路【0:00】
  • JAKファミリー【0:49】
  • JAK1を介するサイトカイン【1:31】
  • JAK2を介するサイトカイン【1:52】
  • JAK3を介するサイトカイン【2:34】
  • TYK2を介するサイトカイン【2:48】
  • JAK-STATの異常活性による各種病態の惹起【3:11】
JAKファミリーとサイトカイン

4種類のJAKは特異的なサイトカインを活性化し、 シグナル伝達の下流で多様な作用をもたらします。

炎症性サイトカインと関節リウマチ

関節リウマチでは、炎症性サイトカインが制御不能 となり、慢性炎症や骨破壊などの病態が惹起されます。