JAKは、サイトカイン・シグナル伝達経路の最上流でシグナル伝達を仲介します。
またJAKは受容体ごとに異なる組み合わせを形成し、活性化されるサイトカイン受容体や受容体に関連したJAKの違いによって、シグナル伝達の下流で起こる現象はさまざまとなります。
関節リウマチでは、サイトカイン・シグナル伝達経路が亢進した結果、炎症やその他の病態が形成されますが、 シグナル伝達へのJAKのかかわりを東京大学大学院医学系研究科外科学専攻 感覚・運動機能医学講座 整形外科学 教授 田中 栄先生にご解説いただきます。
ondemand_video動画[4分27秒]
演者
東京大学大学院医学系研究科外科学専攻
感覚運動機能医学講座 整形外科学 教授
田中 栄 先生

目次

  • サイトカインとJAK-STAT経路の役割【0:00】
  • JAK-STATは、どのようにサイトカインのシグナルを伝達する?【1:14】
  • JAKはどのようなペアを構成している? 【2:51】
  • まとめ【4:00】
サイトカイン・シグナル伝達経路におけるJAK

JAKは、サイトカイン・シグナル伝達経路の最上流で、シグナル伝達を仲介します。関節リウマチでは、サイトカイン・シグナル伝達経路が亢進した結果、炎症やその他の病態が形成されます。

サイトカイン・シグナル伝達経路におけるJAK
JAKが形成するペアは受容体によって異なる

サイトカイン受容体の下流で働くJAKは、IL-2受容体はJAK1とJAK3、IL-6受容体はJAK1とJAK2、EPO受容体はJAK2同士、IFN-α受容体はJAK1とTYK2など、受容体ごとに異なる組み合わせを形成します。

JAKが形成するペアは受容体によって異なる