有効性
(1)主要評価項目(検証的評価項目)
Week 58時点での臨床的寛解率(EBS寛解率)(主要評価項目)(FAS、NRI)
主要評価項目(検証的評価項目)であるWeek 58時点での臨床的寛解率(EBS寛解率)は、ジセレカ200mg群37.2%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群11.2%に比べ統計学的に有意に高く、ジセレカ200mg群のプラセボ切替え群に対する優越性が検証されました(p<0.0001、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は23.8%であり、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群13.5%に比べ統計学的に有意に高く、ジセレカ100mg群のプラセボ切替え群に対する優越性が検証されました(p=0.0420、層別CMH検定)。
(2)副次評価項目
1)Week 58時点での6ヵ月間のステロイドフリー臨床的寛解率(EBS寛解率)(副次評価項目)(FAS、NRI)
副次評価項目であるWeek 58時点での6ヵ月間のステロイドフリー臨床的寛解率(EBS寛解率)は、ジセレカ200mg群27.2%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群6.4%に比べ統計学的に有意に高いことが示されました(p=0.0055、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は13.6%であり、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群5.4%との比較において、統計学的な有意差は示されませんでした(層別CMH検定)。
2)Week 58時点での持続的臨床的寛解率(EBS寛解率)(副次評価項目)(FAS、NRI)
副次評価項目であるWeek 58時点での持続的臨床的寛解率(EBS寛解率)は、ジセレカ200mg群18.1%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群5.1%に比べ統計学的に有意に高いことが示されました(p=0.0024、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は8.7%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群は7.9%でした。
3)Week 58時点でのMCS寛解率(副次評価項目)(FAS、NRI)
副次評価項目であるWeek 58時点でのMCS寛解率は、ジセレカ200mg群34.7%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群9.2%に比べ統計学的に有意に高いことが示されました(p<0.0001、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は22.7%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群は13.5%でした。
4)Week 58時点での内視鏡的寛解率(内視鏡サブスコア0達成率)(副次評価項目)(FAS、NRI)
副次評価項目であるWeek 58時点での内視鏡的寛解率(内視鏡サブスコア0達成率)は、ジセレカ200mg群15.6%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群6.1%に比べ統計学的に有意に高いことが示されました(p=0.0157、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は13.4%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群は7.9%でした。
5)Week 58時点でのGeboes組織学的寛解率(副次評価項目)(FAS、NRI)
副次評価項目であるWeek 58時点でのGeboes組織学的寛解率は、ジセレカ200mg群38.2%であり、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群13.3%に比べ統計学的に有意に高いことが示されました(p<0.0001、層別CMH検定)。また、ジセレカ100mg群は27.9%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群は18.0%でした。
<Geboesスケール>
(3)探索的評価項目
1)Week 58時点での内視鏡的改善率(内視鏡サブスコア0又は1達成率)(探索的評価項目)(FAS、NRI)
探索的評価項目であるWeek 58時点での内視鏡的改善率(内視鏡サブスコア0又は1達成率)は、ジセレカ200mg群40.7%、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群15.3%、ジセレカ100mg群26.7%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群19.1%でした。
2)Week 58時点での臨床的改善率(MCS改善率)(探索的評価項目)(FAS、NRI)
探索的評価項目であるWeek 58時点での臨床的改善率(MCS改善率)は、ジセレカ200mg群66.8%、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群32.7%、ジセレカ100mg群50.6%、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群39.3%でした。
3)部分MCSのベースラインからの変化量(探索的評価項目)(LOCF)
探索的評価項目である部分MCSのベースラインからの変化量は以下のとおりでした。
(4)日本人集団におけるWeek 58時点での有効性評価項目(FAS、NRI)(サブグループ解析)
日本人集団におけるWeek 58時点での各有効性評価項目の結果は以下のとおりでした。
(5)健康関連QOLスコア(IBDQ総スコア)のベースラインからの変化量(探索的評価項目)(FAS)(参考情報)
探索的評価項目である寛解導入試験におけるIBDQ総スコアのベースラインからの変化量(平均値±SD)は、Biologic-Naïve例ではジセレカ200mg群52±37.8、ジセレカ100mg群49±40.2、プラセボ群34±40.5でした。Biologic-Experienced例では、ジセレカ200mg群46±37.7、ジセレカ100mg群29±36.9、プラセボ群13±35.2でした。
また、寛解維持試験におけるIBDQ総スコアのベースラインからの変化量は、ジセレカ200mg群9±27.3、ジセレカ200mgからのプラセボ切替え群−5±26.5、ジセレカ100mg群8±26.0、ジセレカ100mgからのプラセボ切替え群5±21.5でした。